ユリスナルダンの14金ケースの手巻きモデルです。
ユリスナルダンは、1846年に創業したスイスの老舗時計メーカーです。
船舶用クロノメーターの分野でほぼ独占状態になるほど成功し、
50カ国の海軍に納入された歴史を持つ名門ブランドです。
1970年代のクオーツ台頭により経営危機に陥りましたが、
1985年に天文時計『ガリレオ・ガリレイ』発表で復活を遂げました。
こちらは、1950年代の3針のベーシックなモデル。
文字盤はくさび形インデックスとアラビア数字インデックスを配し、
外周にドットが入ったシンプルながら洗練されたデザインです。
ケースと裏蓋が14金製で、裏蓋はスナップバック式です。
裏蓋の内側には、ユリスナルダンの記章ロゴと『14K』のホールマークが刻印されています。
厚みは9.0mmと薄く、独特のアーチを描く細身のラグもスマートな印象です。
金製のラグに見られる若干のゆがみがありますが、ラグ幅は上下ともに18mmですので、ベルト交換に支障ありません。
ベルトの取付は、アンティークウォッチに多く見られた、逆バネ棒対応型です。
ラグからツノのように突起が出ている構造です。
カミーユフォルネ等に見られるクイックレバー式のバネ棒が付いた革ベルトは装着できませんのでご注意ください。
こちらは当店でオーバーホールと外装仕上げ済みで、すぐご使用頂けます。
ベルトは薄型ケースと相性が良い、CASSIS製のブイシェイプを付けています。
元々非防水仕様ですので、水、汗に気をつけてご使用ください。