国産初の10振動自動巻腕時計、『61グランドセイコー』の後期モデルです。
セイコー独自のラチェット式『マジックレバー』を毎時3万6000振動に対応させることに成功した、次世代の自動巻き機構を搭載しています。
ラチェット式『マジックレバー』は、ローターの回転をレバー(爪)の左右運動でゼンマイを巻き上げる機構です。
歯車で巻き上げる機構と比べて巻き上げ効率が高く、部品点数が少ないため耐久性も高いことから、近年多くのメーカーが搭載するようになった優れた機構です。
ローター表面には『さざ波』状の仕上げ、ほかの部品も丁寧な研磨仕上げになっており、貫禄を感じさせます。
こちらは61GSの後期モデルで、文字盤は『グランドセイコー・自動巻き・ハイビート対応』を強調する表記で、
12時位置に『SEIKO』、『AUTOMATIC』、6時位置に『GS』マーク、『HI BEAT』、『36000』、『諏訪』マークが入ります。
文字盤はロジウムメッキが施され、上品な光沢が走ります。
ローターには『SEIKO』刻印、メダリオンには『SEIKO』、『GS』、『諏訪』マーク入りです。
61GSは、ハック機能(秒針停止機能)と日付早送り機能、手巻き付きで、実用性が高いです。
リューズ1段引きで上方向に回すと日付早送りができます。
便利な日付早送り機能ですが、時計が『21時〜翌2時』を指している時に早送り操作を行うと歯車の故障の原因になるため、
早送りを行う場合は時刻を6時あたりに合わせてから行うことをオススメします。
(この注意事項は、カレンダー機能付きの腕時計全般にいえることです)
こちらは当店でオーバーホールと外装仕上げ済みで、すぐにお使い頂けます。
ベルトは新品(純正品)に交換済みですので、気持ちよくご使用いただけます。
古い年代のため、非防水でご使用ください。