1972年製のセイコー オートマチックです。

ステンレス製のケースは、自動巻きムーブメント搭載で厚みが9.8mm、
ケース幅が36.6mmで、扱い易いサイズ感です。

リューズはケース側に埋まる造りになっており、
左右対称のスタイリッシュなデザインに仕上がっています。

文字盤はサンバースト仕上げ、中心から焼けて独特の色合いになっています。
12時側にSEIKO、AUTOMATIC、
6時側に17 JEWELS、亀戸マーク、
3時側に日付表示を配したシンプルでおとなしいデザインです。

搭載しているムーブメントCal.7005Aは亀戸工場製の普及期向けに製造されたもので、日付早送り機能付きです。

リューズ一段引きで下方向に回転すると日付早送りができます。

便利な日付早送り機能ですが、時計が『21時～翌2時』を指している時に早送り操作を行うと歯車の故障の原因になるため、早送りを行う場合は
時刻を6時あたりに合わせてから行うことをオススメします。

（この注意事項は、カレンダー機能付きの腕時計全般にいえることです）

こちらは当店でオーバーホールと外装仕上げ済みで、すぐにご使用頂けます。

ベルトは新品の純正製を付けていますので、気持ちよくご使用いただけます。

秒針先端に曲がりがあります。

裏蓋は9時側からこじ開けますが、9時側、10時側にヒビが入っています。
（写真4枚目の右下）
製造から半世紀経ち、修理のたびに裏蓋を開けることによる金属疲労と思われます。
裏蓋を開ける際は、9時側から浮かせて4方向から力を徐々にかけて負荷を分散させることをオススメいたします。

古い年代のため、雨の日、暑い日の着用を避けて、非防水でご使用ください。