商品説明
1960年代のスイス製ドレスウォッチ、ミリオンの自動巻き41石モデルです。
1960年代の「多石競争」の時代に、各社が高級感の証として石数を競い合いました。
ミリオン社は現代の表舞台には名を残していないマイナーブランドですが、信頼性の高い名機ETA Cal.2452をベースに、当時独自の高級仕様として「41石」へと昇華させたオリジナルモデルを仕立てるなど、非常に熱量の高い時計作りを行っていたメーカーです。
ベースとなったETA Cal.2452は、当時のスイス時計界において高い信頼を獲得しており、一例を挙げれば同世代のチュードル(TUDOR)の一部モデルにも採用されていた実績を持ちます。メーカーの枠を超えて実力派として選ばれたその確かなクオリティを、ミリオン社はさらに独自の高意匠へと磨き上げました。
ローターに刻まれた『FORTY-ONE 41 JEWELS』の文字や、自動巻き機構の美しいルビー輪列に、当時のスイス時計界の層の厚さとプライドが感じられます。
特筆すべきは、当時の高級ドレスウォッチの意匠を贅沢に詰め込んだ、圧倒的に美しいデザインバランスです。ケースは、当時のドレスウォッチとしては現代的で存在感のある横幅36.7mmのビッグケースを採用。太く引き締まったラグから側面にかけて流麗なラインを描く素晴らしいケースデザインが施されており、過度なポリッシュのないオリジナルフォルムを維持しています。
文字盤は、経年変化によって雰囲気の良いシャンパンゴールドへと綺麗に変色しており、ヴィンテージらしい抜群の色気を放っています。美しいサンバースト仕上げに加え、繊細な同心円状(レコード溝状)の装飾が施された手間のかかった2層仕様です。
インデックスは立体的なバーインデックスをベースに、12時・3時・9時位置のみ「くさび型」を採用した非常に格好良いアクセントが光ります。
12時位置の「Mマーク」および「MILLION」のブランドロゴは、プリントではなくそれぞれ独立した立体的なアプライドバッジになっており、変色した文字盤と相まって豊かな陰影を生み出しています。
針には、当時の高級品を象徴する存在感のある大きなドルフィン針を採用。
表面には渋いヘアライン仕上げが施されており、ヴィンテージ特有の全体的にほんのりとくすんだ感じの経年変化が、この個体の持つクラシカルな佇まいに見事に調和しています。
さらに、カレンダー窓を6時位置に配置することで完璧な左右対称(シンメトリー)の美しいフェイスデザインを実現しています。
カレンダーの数字は「奇数が黒文字、偶数が赤文字」で交互に表示されるお洒落な仕様になっており、日めくりごとに表情が変わるヴィンテージらしい遊び心が光ります。
また、リューズにもしっかりとMロゴの刻印が入った当時のオリジナルパーツが残っています。
裏蓋には、当時の防水ケースのアイコンである魚のマークが刻印されています。
ケースエッジがシャープに残っており、裏蓋の大部分を占める立体的な刻印も非常に深く鮮明な状態を保っています。
当時のオリジナルタグ(Incablocタグ・ブランドタグ)が残っている、資料的価値も極めて高い貴重なコンディションです。
状態
こちらの時計はオーバーホール済みです。
ベルトは、希少な「MILLION」刻印入りの純正尾錠(15mm幅)をそのまま活かせるよう、サイズを合わせて新品のセイコー製高級ワニ革ベルト(定価17,600円)をセレクトいたしました。ヴィンテージのオリジナル感を損なわず、時計全体の格をさらに高める高級感溢れる仕上がりです。
【リューズ】ミリオン純正で、ロゴマーク入りです。
【文字盤・針】ともに目立つ焼けシミはなく、針のヘアライン部分に見られるヴィンテージらしい僅かなくすみ・経年変化が非常に良い雰囲気を醸し出しています。
【風防】12時側のフチに削れ、4時側のフチ付近に小傷が見られますが、それ以外に視認性を損なうような目立つ深い傷はなく、全体として非常にクリアで良好な状態です。
【ケース・裏蓋】使用に伴う微細な線傷や小傷はありますが、エッジが非常にシャープに残っており、当時のオリジナルフォルムを色濃く残しています。
古い年代の時計のため、非防水です。水気の多い環境(雨の日、洗顔時、汗をかく暑い日の着用など)でのご使用は厳禁です。
また、精密機械のため、落下などの強い衝撃や、磁気(スマートフォン、PC、スピーカー、カバンのマグネット等)には十分ご注意ください。
操作方法
手巻き: リューズ通常位置で、上方向回転
時刻合わせ: リューズを引いて、下方向回転
秒針は止まりません
カレンダー表示: 奇数が黒文字、偶数が赤文字の交互表示(ルーレット)仕様です。
日付早送り(ETA2452仕様): リューズを引いて、時刻合わせで『21時~24時』を往復
1)夜の12時(24時)まで針を動かしてください。
日付が変わった場合は夜の12時です。変わらない場合は昼の12時です。
2)日付が変わったことを確認いただいたら、21時まで針を戻してください。
3)再び24時まで針を進めてください。
日付が1日進んだことを確認してください。
1)~3)の繰り返しで、日付を1日づつ早送りできます。
ムーブメントへの負担を軽減するために、ゆっくり操作を行ってください。
| 製造年 | 1960年代 |
|---|---|
| 型式 | A656 |
| ムーブメント | 自動巻(手巻きつき) Cal.ETA2452(41石仕様) 日付表示(奇数:黒文字 / 偶数:赤文字のルーレット仕様) 日付早送り機能(21時~24時の往復) |
| 材質 | ステンレススチールケース プラスチック風防 |
| サイズ | 直径 36.7mm(リューズ含まず) 厚み 10.6mm |
| ベルト |
新品セイコー製ワニ革ベルト(定価17,600円)/ブラック/19mm MILLION刻印入り純正尾錠(15mm) |
| オーバーホール時期 | 2026年5月実施 |
| 状態 |
非防水 【風防】12時側フチに僅かな削れ、4時側フチ付近に小さな擦れ・小傷あり(日常の視認性に影響はありません)【文字盤】経年によるシャンパンゴールドへの変色あり(目立つ焼けシミなし) 【針】表面にヘアライン仕上げ、僅かなくすみあり 【ケース・ベゼル】使用に伴う微細な小傷はありますが、エッジはシャープです 【裏蓋】微細な小傷あり、魚マークの刻印は非常に深く鮮明です |
| 付属品 | 当時のオリジナルタグ2種(Incablocタグ・ブランドタグ) 当店100日保証付き |



