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ウオッチコレ◆幸せな人生◆ブリリアントタイムvol.365

ウオッチコレ◆幸せな人生◆ブリリアントタイムvol.365

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商品説明

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Watch-Colle ブリリアントタイム
     2018年10月26日 vol.365

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時計好き、Watch-Colle好きな皆さん、こんにちは!Harukaです。

10月に入っても、夏日だ真夏日だなんて言う日がありましたが、
さすがにもう本格的な秋ですね。

子供の頃から長い間、秋は何となく物悲しくて、
 夏が終わったらすぐに冬が来れば良いのになんて思っていました。

それが、暑くも寒くもなく爽やかで、何でも美味しい秋サイコー!
と思うようになったのはいつ頃からだったのかしら?

と考えて思いあたったのが、海とスキー。

毎年必ず行っていた海にもスキーにも行 かなくなって、
 代わりに紅葉を見に行くようになった頃から秋が好きになっていました。

よく晴れて朝夕は少し風が冷たく、でも日中は暖かな秋晴れの日が、 
しばらく続けば良いのにと思う今日この頃です。

それでは今日も、ウオッチコレ新着情報からどぞ♪

◆ブリリアントタイムでは、あなたからのメッセージを心よりお待ちしております。

⇒ webmaster@watch-colle.com 

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もくじ

(1)ウオッチコレ新着情報

(2)追いつけない日々

(3)ショートストーリー『幸せな人生』

(4)ショートストーリー『続・幸せな人生』

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(1)ウオッチコレ新着情報 

シチズン エース パラウォーター A1407052 23石 手巻 OH済 昭和37年製
http://www.watch-colle.com/shopdetail/000000006030/

ティソ クイックスター クロノグラフ ネイビー T095417A クオーツ USED TISSOT
 http://www.watch-colle.com/shopdetail/000000006031/

ボーム&メルシェ ケープランド クロノグラフ MOA8112 自動巻 2004年頃 OH済 USED
 http://www.watch-colle.com/shopdetail/000000006035/

シチズン クラブ ラメール 10周年記念 シルバー925 手巻 OH済 1994年 USED
 http://www.watch-colle.com/shopdetail/000000006036/

レビュートーメン クリケット 8050001 銀時計 アラーム 手巻 OH済 1995年頃 USED
 http://www.watch-colle.com/shopdetail/000000006037/

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(2)追いつけない日々

このメルマガを書き始めた15年ほど前、インターネット上で出会って
 とても親しくなった友人がいました。

当時はまだ今のようなSNSはなく、ネット上の交流はチャットや掲示板。

彼女と出会ったのは、新聞や雑誌に文章を投稿するの好きな仲間が集まる掲示板でした。

「投稿隊」と呼ばれていたその仲間達のリーダーは、雑誌の編集者さんで、
そんな仲間と出会ったことが、私がこうして今も文章を書き続けるきっかけになりました。

投稿隊のメンバーには、大きな文学賞に応募していた人もいたし、
 特定分野の専門家として何冊もの本を出し、メディアで活躍している人もいます。

彼女も魅力的な文章を書く人で、新聞のエッセイ公募で大きな賞を獲得した時に、
 授賞式の壇上に立つ彼女のお祝いに行って、いつか私も…… と考えたことを思い出します。

そんな彼女が書いていたブログのタイトルがとても印象的だったのです。

そのタイトルは、「追いつけない日々」。

彼女のことはもうだいぶ忘れてしまったと言うのに、
このタイトルだけは忘れられません。

彼女のほかにもう1人、物理学者をしている女性とも気が合って、
 一時は3人で一緒にサイトを運営したりもしていました。

そこで書いていたのが、物語の前半に、3人でそれぞれ違った後半を書く
「3つの結末」という創作コンテンツ。

当時の私はハッピーエンドにこだわっていて、
 前半がどんなお話であろうとも、結末は全てハッピーエンドに持っていきました。(笑)

その後サイトはどうなってしまったのか? も、
 交流のなくなっtq彼女が今、どんな風に暮らしているのか? もわかりませんが、
 追いつけない日々。と言うタイトルがふと浮かぶことよくあります。

やりたいことも、やらなければいけないことも沢山あるのに、
 思うように進まないもどかしさがある時や、
いつのまにか状況が変わっていたことに気づいた時、
 私が進む速さより、日々流れの方がずっと速くて、
まさに、「追いつけない日々」を生きてるように感じるのです。

あの頃同じ時間を共有していた3人は今、全く別々の日々を過ごしながら、
3人が、それぞれに違う3つの結末に向かって物語を紡いでいます。

日々の流れは相変わらず速いけれど、
 私はやっぱりハッピーエンドにこだわった面白い物語にしようと奮闘しています。^ ^

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(3)ショートストーリー『幸せな人生』

もっと平凡な人生を送りたかった。

広いリビングの大きなソファー腰掛け、
 手入れの行き届いた庭園を眺めながら彼女は考えた。

もしもやり直せるのなら、自分で事業を起こしたりしないで、
 歳をとりすぎないうちに結婚し、可愛い男の子と女の子を生んで、
パートでもしてヘソクリを貯め、時々家族で外食するのを楽しみにしているような、
 平凡で幸せな人生を選び直したい。

同級生の葬儀に出席して、少し気弱になっていた。

いつしかうとうとしていた彼女は、甲高い女の子の声で目を覚ました。

「おばあちゃん、そんなところで眠ったら風邪ひくよ!」

ああ、夢を見ていたのか。

彼女は、孫娘の頭を撫でながら、狭い部屋の中を見回した。

視線の先にある小さな仏壇には、三年前に先立った夫の写真があった。

「お母さん、電話で伝えた件なんだけど、30万でいいの、どうにかならないかしら?」

娘を援助してやりたかったが、彼女だって少ない年金で暮らす身だ、
コツコツ貯めたヘソクリだって、もうそれほど残ってはいない。

ふと目を落とした自分の靴下に穴が空いているのを見つけて、
 最後に靴下を買ったのはいったいいつだったろう? とボンヤリ考えた。

もしもあの時、起業する道を選んでいたら、
 靴下も買えない老後を過ごさずに済んだかもしれない。

彼女はそっとため息をついた。

「奥様…… 奥様、こんなところで眠ったらお風邪を召します」

お手伝いさんの声で目を覚ました彼女は、
ムートンのルームシューズを履いた自分の足元を見て安堵した。

「変な夢を見てしまったわ」

聞き取れないほど小さな声で彼女が何かつぶやいた。

彼女を診察した医師は、ベッドを囲む人たちに「今夜が峠です」と告げた。

彼女の周りに集まった人々の祈るような眼差しは、
 彼女が幸せな人生を送ってきたことを物語っていた。

◆◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

(4)ショートストーリー『続・幸せな人生』

こんなところだったとは。j

はじめて訪れたその場所を、彼女はしげしげと眺めた。

本や、絵や、映画や人の話など、
どんな情報源からもたらされた情報とも違うその場所は、
もちろん、彼女の想像とも全くちがっていた。

なんでも経験してみないとわからないと言うのは本当だ。

彼女はその場所の住人になるべく、所定の手続きに取り掛かった。

ところが、その手続きは遅々として進まない。

手続きを手伝ってくれる担当者は、すぐに完了する人もいれば、
なかなか終わらない人もいるのだと教えてくれた。

ようやく全ての手続きを終え、審査の結果が出る時がきた。

残念ながら、彼女の移住は認められなかった。

あんなに時間をかけたというのに、
 移住が認められなくて、彼女は少しがっかりした。

「慌てることはありませんよ、またゆっくりいらっしゃい」
 担当者はそう言って手を振った。

「ゆっくりねえ」

彼女がそう繰り返すと、周りが慌ただしくなった。

「気がついたぞ!」

「気づいたわ!」

「良かった!」

「本当に良かった」

どうやら皆喜んでいるようだ。

ゆっくりと目を開けると、いくつもの瞳が彼女を見つめて輝いていた。

彼女は手続きがどれほど面倒だったか? ということや、
その面倒な手続きをしたというのに審査に落ちてしまったことを話そうとしたが、
さて、何の審査だったのか? を思い出すことができず、仕方なく黙って微笑んだ。

彼女の幸せな人生は、まだしばらく続きそうだ。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

最後まで読んでくださって、ありがとうございました!

今日のメールは全編タブレットで書きました。

ずっと断然PC派でしたが、最近アプリを使う頻度も増え、
スマホとタブレットの利用時間がPCに迫りつつあります。

ようやくモバイルの利便性に気づいた私は、
やっぱり追いつけない日々を生きているような。(笑)


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