1963年製のセイコー マチック セルフデーター Cal.395です。
50m防水、多石仕様(39石)、日付表示、日付早送り機能、ハック機能といった、当時の最高の機能を搭載した高級モデルです。
ムーブメントはゴールドメッキが施された高級機にふさわしい仕上げが施されています。
搭載されているCal.395は、Cal.394の石数を24石から39石に多石化したムーブメントです。
ローターや機械の摩擦面にルビー石を多数入れて、ゼンマイの巻き上げ効率を高めています。
ハック機能も追加されており、セイコーの自動巻きの技術を集約した完成度が高いムーブメントで、
後のマチック クロノメーター、62グランドセイコーのデザイン・設計に影響を与えました。
(以下、62系マチック製造年)
1960年 Cal.603 マチック(カレンダーなし)
1962年 Cal.394 マチック セルフデータ(日付追加)
1963年 Cal.395 マチック セルフデータ(多石化・ハック機能追加)
1963年 Cal.400 マチック ウィークデーター(曜日追加)
1964年 Cal.6206A,B マチック ウィークデーター
1964年 Cal.6218A,B,C マチック ウィークデーター
1966年 Cal.6216A マチック ウィークデーター
1966年 Cal.6245A,6246A マチック クロノメーター
1967年 Cal.6245A,6246A 62グランドセイコー
ケースは全面鏡面仕上げ、ラグは3面で構成されており、リューズが出っ張らないケースデザインと相まってスタイリッシュな印象です。
ケースに埋まったリューズは、リューズでのゼンマイ巻上げを必要としない自動巻きムーブメントへの自信の表れを感じさせます。
文字盤は放射仕上げで、外周には光沢のあるダイアルリング、日付表示、独楽マーク、ADマークが配されています。
裏蓋は、防水性を高める為に10角のスクリューバック仕様になっています。
高級防水(耐圧水深50m以上)のシンボルマークである”イルカと王冠”の刻印入りです。
(”イルカマークのみ”は標準防水(耐圧水深30m)を意味します)
シンプルなデザインの自動巻きモデルをお探しの方、62GS系を収集されている方にオススメです。
操作方法
リューズを引き出す時は、裏面からケースとリューズの間に爪を押し込むようにすると操作し易いです。(テコのように動かす)
時刻合わせ:リューズ2段引きで、下方向回転(2段引きの状態で、秒針が止まります)
日付早送り:リューズ1段引きで、下方向回転
便利な早送り機能ですが、時計が『21時〜翌2時』を指している時に早送り操作を行うと歯車の故障の原因になります。
早送りを行う場合は、時刻を6時あたりに合わせてから行うことをオススメします。
状態
こちらは当店でオーバーホールと外装仕上げ済みで、すぐにご使用いただけます。
ベルトは新品(純正品)に交換済みですので、気持ちよくご使用いただけます。
風防は新品(合わせ)に交換済みで、文字盤の視認性良好です。
スクリューバック式の裏蓋は刻印が若干薄くなっています。
古い年代のため、雨の日、暑い日の着用を避けて、非防水でご使用ください。