1961年製のセイコー マチックです。
マチックは、クラウン(手巻き)で確立した大型テンプや耐震装置、薄型設計などを自動巻きムーブメントに取り込んだシリーズです。
後の最高級機であるマチック クロノメーター、62グランドセイコーを含む、62系ムーブメントの源流モデルでもあります。
(以下、62系製造年)
1960年 Cal.603 マチック(カレンダーなし)
1962年 Cal.394 マチック セルフデータ(日付追加)
1963年 Cal.395 マチック セルフデータ
1963年 Cal.400 マチック ウィークデーター(曜日追加)
1964年 Cal.6206A,B マチック ウィークデーター
1964年 Cal.6218C マチック ウィークデーター
1966年 Cal.6216A マチック ウィークデーター
1966年 Cal.6245A,6246A マチック クロノメーター
1967年 Cal.6245A,6246A 62グランドセイコー
文字盤は2トーンカラーで、中央は放射仕上げ、外周は粒子状の仕上げが施されています。
12時側に『独楽』ロゴ、『Seikomatic』、6時側に『DIASHOCK 20JEWELS』が配されたシンプルなデザインです。
こちらのモデルは、ノンデイトの自動巻きムーブメントを搭載しています。
ノンデイトはカレンダー合わせの必要がなく、気軽に使えます。
ケースは金メッキ、裏蓋は金張り仕様です。
金張りは金メッキよりも金の厚みがあるため、メッキはがれしにくいメリットがあります。
ケースに埋まったリューズは、リューズでのゼンマイの巻上げを必要としない自動巻きムーブメントへの自信の表れを感じさせます。
左右対称のスタイリッシュなケースデザインに仕上がっています。
操作方法
時刻合わせ:リューズ1段引きで下方向回転(秒針は止まりません)
リューズが小さいため操作は慣れが必要です。
リューズを引き出す時は、裏面からケースとリューズの間に爪を押し込むようにすると操作し易いです。(テコのように動かす)
状態
こちらは当店でオーバーホール済みで、すぐにご使用頂けます。
ベルトは新品純正品に交換済みですので、気持ちよくご使用いただけます。
文字盤に若干傷があります。
ケースや裏蓋のメッキに目立つような劣化がなく、リューズも原形を保っており、比較的綺麗な個体です。
古い年代のため、非防水です。
雨の日、暑い日の着用を避けてご使用ください。