1968年製のロードマーベルで、珍しい金メッキケースの個体です。
ロードマーベルは、1950年代後半から約20年間にわたり製造された手巻き高級腕時計です。
グランドセイコーとクラウンスペシャルの間に位置づけされていました。
こちらのモデルは、国産初の10振動腕時計『ロードマーベル 36000』です。
1968年のジュネーブコンクール『総合クロノメータ』部門で4位〜10位を独占して、受賞された手巻き高級機です。
(1位〜3位は水晶式の為、機械式では実質の1位)
搭載している『Cal.5740C』は、ロードマーベルの『Cal.5740B』をベースに
テンプの振動数を36,000回(1秒間に10振動)に高めたハイビート仕様で、
従来のモデルよりなめらかな秒針の動きが特徴です。
ケースは金メッキ製、ステンレス製の裏蓋はスクリューバック式です。
ラグが長く、3面からなる鏡面仕上げで、縦のラインをスマートに見せるデザインに仕上がっています。
文字盤は放射仕上げが施され、光の当たる角度によって光沢が浮かび上がります。
3針・ノンデイト仕様で、スッキリとした文字盤デザインです。
シンプルで上品なアンティークウォッチをお探しの方にオススメです。
操作方法
手巻き: リューズ通常位置で、上方向回転
ゼンマイの巻上げは、ゆっくり丁寧にリューズを上方向に回してください。
巻き始めはリューズを回しても軽く感じますが、巻き上がってくると重くなってきます。
手巻きの時計は、巻き止まりの状態で無理に巻くとゼンマイが切れます。ご注意ください。
リューズの引き方: ケースとリューズの間に爪を差し込んで、優しく引き出す
リューズを強く引くと抜けるおそれがあります。優しく引き出してください。
リューズ曲がりを防止するために、腕から時計を外して操作してください。
優しく操作することで、リューズへの負担を軽減できます。
時刻合わせ: リューズを引いて、下方向回転
状態
こちらは当店でオーバーホールと外装仕上げ済みで、すぐにご使用頂けます。
ベルトはセイコー純正の新品に交換済みですので、気持ちよくご使用いただけます。
ケース裏面はラグのフチに削れがありますが、前面は右下ラグのメッキ薄れ以外は目立つような傷はありません。
風防に小傷がありますが、文字盤の視認性良好です。
古い年代のため、非防水です。
雨の日や暑い日の着用を避けてご使用ください。