1963年製のIWCの自動巻きモデルです。
ケースからラグへと繋がる流麗なスタイルは、1960年代もIWCのメジャーなケースデザインとして受け継がれています。
こちらのモデルは型式がありませんが、後のモデルでは「Ref.347A」の番号が与えられました。
文字盤は横方向のヘアライン仕上げです。
文字盤12時位置には『IWC』と筆記体の『International Watch Co』の社名が併記された珍しい仕様です。
創業の地『Schaffhausen』の印字レイアウトが、1990年代のポートフィノを彷彿とさせます。
シンプルな3針モデルながら、力強いドルフィン針を採用しています。
搭載しているムーブメントは、ペラトン式自動巻き『Cal.852』
優れた耐衝撃性、巻上げ効率、耐久性を持つ堅牢な設計のムーブメントです。
秒針停止機能は元々ありません。
リューズは直径が5mmで、しっかり掴みやすく操作性が高いです。
操作方法
リューズの引き方: ケースとリューズの間に爪を差し込んで、優しく引き出す
リューズを強く引くと抜けるおそれがあります。優しく引き出してください。
リューズ曲がりを防止するために、腕から時計を外して操作してください。
優しく操作することで、リューズへの負担を軽減できます。
手巻き: リューズ通常位置で、上方向回転
ゼンマイの巻上げは、ゆっくり丁寧にリューズを上方向に回してください。
時刻合わせ: リューズを引いて、上方向回転
状態
こちらは当店でオーバーホールと外装仕上げ済みで、すぐにお使い頂けます。
ベルトはフリーアジャストで、6時側の留め具を外してサイズ調整ができます。
バックルにIWCの刻印がありますが、ベルト本体は社外品と思われます。
日差は平置き+9秒/リューズ下+7秒で良好です。
(タイムグラファー計測です。使用環境や巻上げ状況で変わりますので、保証するものではありません)
ローターはカラカラと音がしますが、交換部品はありませんので改善しません。
元々Cal.852はローターの重量が重いです。
機械をいたわる意味で、激しく時計を振ったりせず、衝撃にもご注意ください。
また、手巻きでの巻き上げも活用ください。
古い年代のため、非防水です。
雨の日や暑い日の着用を避けてご使用ください。
磁気にも気をつけてお使いください。