シチズン・アラームの中期モデルで懐中時計のRef.16301です。
中期モデルでは、アラーム機構のセット方式をルクルトスタイルの『△印回転板』から、独立した針に変更されました。
針が4本(時針、分針、秒針、アラーム針)になり、文字盤の12時位置には『FOUR HANDS』が印字されています。
文字盤カラーはシルバー系の3トーン。
外周はヘアライン仕上げ、粒子状の仕上げと光沢仕上げが施されています。
インデックスは彫刻刀で彫ったような溝になっており、断面がはっきり見て取れる凝った造りになっています。
裏蓋は二重構造になっており、裏蓋の”突起”を振動ハンマー(テンプの右側)がたたくことで、音を鳴らしています。
時刻合わせ、ゼンマイ巻き上げは2時側のリューズ、
アラームの巻き上げ・アラーム時刻設定は12時側のリューズで行います。
先端が『矢印状の針』で設定した時刻にベルが鳴ります。
操作方法
リューズの引き方 |
ケースとリューズの間に爪を押し込み、テコのように動かす |
主ゼンマイの巻き上げ |
2時側リューズが通常位置で、上方向に回転
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時刻合わせ |
2時側リューズを引いて、下方向回転
上方向に回すと、時針とアラーム針が重なって一緒に動いてしまいます
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アラームゼンマイの巻き上げ |
12時側リューズが通常位置で、左方向回転
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アラーム時刻セット |
12時側リューズを引いて、右方向回転
小さいアラーム針が左に回ります
設定したい時間の位置に合わせて、リューズを押し込みでセット完了
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状態
こちらは当店でオーバーホール済みです。
ケース6時側の工具傷以外は、目立つような深い傷はありません。
製造年からすると比較的綺麗な状態です。
古い年代のため、非防水です。
雨の日や暑い日の着用を避けてご使用ください。
衝撃と磁気もご注意ください。