キングセイコー ファーストモデルの後期型Ref.15034です。
キングセイコーは、セイコーの最高級機『グランドセイコー』と並び最上位に位置づけられるシリーズで、1970年代まで製造されました。
ファーストモデルは、”スイスクロノメーター”を目標とする第二精工舎亀戸工場が手がけた高精度腕時計です。
グランドセイコー誕生の翌年1961年に発表され、3年間ほど製造されました。
グランドセイコーに匹敵するスペックを持ちながら、直径が2mm小さいムーブメントを採用した最高峰モデルです。
キングセイコーのファーストモデルは、ラグが細いRef.J14102とラグが太いRef.15034があります。
15034が後期に製造開始されました。
こちらのキングセイコーは15034で、J14102よりケース直径が大きくラグが太いのが特徴です。
文字盤は放射仕上げが施されています。
文字盤12時側に”KING SEIKO”、6時側にAD文字盤のマークがあります。
太めのバーインデックスとドルフィンハンドを配した、シンプルながら迫力のあるデザインに仕上がっています。
ケースは14金張りで、裏蓋はスナップバック式です。
操作方法
手巻き: リューズ通常位置で、上方向回転
ゼンマイの巻上げは、ゆっくり丁寧にリューズを上方向に回してください。
巻き上がってくるとリューズが重くなってきます。
手巻きの時計は、巻き止まりの状態で無理に巻くとゼンマイが切れます。ご注意ください。
リューズの引き方: ケースとリューズの間に爪を押し込み、テコのように動かす
腕から時計を外して、操作してください。
優しく操作することで、リューズへの負担を軽減できます。
時刻合わせ: リューズを引いて、下方向回転
秒針は止まりません
状態
こちらは当店でオーバーホールと外装仕上げ済みです。
ベルトは新品(純正品)に交換済みで、気持ちよくご使用いただけます。
文字盤は、シミ汚れが所々あります。
ケース側面とラグに傷や打痕があります。
リューズは純正でSマークあり、目立つような摩耗はありません。
リューズ操作はスムーズに行えます。
半世紀近く経っていますので、非防水です。
雨の日や暑い日の着用を避けてご使用ください。
衝撃と磁気にも気をつけてお使いください。