1965年製の『マチックR(83マチックウィークデータ)』です。
マチックRはマチックスリム系(1963年発売)のキャリバーを搭載し、薄くてコンパクトな自動巻きをコンセプトに開発されたシリーズです。
ビジネスマンをターゲットとした中級品として販売されました。
ケースはステンレス製で、裏蓋はスクリューバック式です。
ケースはラグと側面周りを流麗なデザインに仕上げており、ロードマーベル36000のデザイン手法に近いものを感じます。
裏蓋にはイルカマークとWATER PROOFの刻印入りで、発売当時でいう防水性能が向上したことをアピールするデザインになっています。(現状は非防水です)
文字盤は放射仕上げで、ロジウムメッキ仕様(AD)のバーインデックスが上品に輝きます。
インデックス表面に斜面があり、光の当たる角度によって陰影が出てかっこいいです。
スタイリッシュなアンティークウォッチをお探しの方にオススメです。
操作方法
リューズの引き方: ケースとリューズの間に爪を差し込んで、優しく引き出す
リューズを強く引くと抜けるおそれがあります。優しく引き出してください
リューズ曲がりを防止するために、腕から時計を外して操作してください
優しく操作することで、リューズへの負担を軽減できます
手巻き: リューズ通常位置で、上方向回転
時刻合わせ: リューズ2段引きで、下方向回転
秒針は止まりません
日付早送り: リューズ1段引きで、下方向回転
時計が『21時〜翌2時』を指している時に早送り操作を行うと故障します。
日付早送りを行う場合は、時刻を6時あたりに合わせてから行うことをオススメします。
曜日早送り: 時刻合わせで、『21時15分〜25時15分』を往復
1)夜の12時(24時)まで針を動かしてください。
曜日が変わり始めた場合は夜の12時です。変わらない場合は昼の12時です。
2)25時15分まで針を動かすと次の曜日が表示されます。その後、21時15分まで針を戻してください。
翌日のカレンダーを表示する準備がされます。(針を逆走している時にFRI→FRIといった表示になります)
3)25時15分まで針を進めてください。
曜日が1日進んだことを確認してください。
この繰り返しで、曜日を1つづつ早送りできます。
ムーブメントへの負担を軽減するために、ゆっくり操作を行ってください。
状態
こちらは当店でオーバーホールと外装仕上げ済みです。
ベルトは新品(純正品)で、気持ちよくご使用いただけます。
古い年代の時計の為、非防水です。
雨の日や暑い日の着用を避けてご使用ください。
衝撃と磁気にも気をつけてお使いください。