1958年製『インターナショナル』の手巻きモデルです。
18金無垢のケースは美しい輝きを放ちつつも派手さを感じさせず、上品な雰囲気を醸し出します。
ラグは細身で、アンティークウォッチ特有のデザイン性が魅力の個体です。
ケースはもちろん裏蓋も18金無垢で、裏蓋内側にはシリアルナンバー、ゴールドの純度を示す”0.750 18K”、ホールマークの刻印があります。
ケースラグ側面にもホールマーク入りです。
文字盤12時位置には筆記体の『International Watch Co.』表記で、ヴィンテージらしい雰囲気を醸し出しています。
搭載しているムーブメントは、手巻きの『Cal.89』です。
分厚く大きいブリッジを持ち、整備性の高さとIWCらしい見栄えを兼ね備えたムーブメントです。
リューズは直径が約5mmで、しっかり掴みやすく操作性が高いです。
手巻きモデルのリューズにありがちなフチの磨滅があまりないです。
リューズを引き出す際は、裏面からケースとリューズの間に爪を押し込むようにすると操作し易いです。
(テコのように動かす)
キャリバー89の操作方法
リューズの引き方: ケースとリューズの間に爪を差し込んで、優しく引き出す
リューズを強く引くと抜けるおそれがあります。優しく引き出してください。
リューズ曲がりを防止するために、腕から時計を外して操作してください。
優しく操作することで、リューズへの負担を軽減できます。
手巻き: リューズ通常位置で、上方向回転
ゼンマイの巻上げは、ゆっくり丁寧にリューズを上方向に回してください。
巻き始めはリューズを回しても軽く感じますが、巻き上がってくると重くなってきます。
手巻きの時計は、巻き止まりの状態で無理に巻くとゼンマイが切れます。ご注意ください。
時刻合わせ: リューズを引いて、上方向回転
状態
こちらは当店でオーバーホールと外装仕上げ済みです。
ベルトはモレラート製の新品に交換済みで、気持ちよくご使用いただけます。
風防は新品(合わせ)に交換済みで綺麗です。
文字盤は傷、汚れがありますが、製造年からすると比較的綺麗な状態です。
右上ラグと左下ラグに少し曲がりがあります。
リューズ操作、スムーズに行えます。
古い年代のため、非防水です。
雨の日や暑い日の着用を避けてご使用ください。
衝撃と磁気もご注意ください。