1967年製のセイコー マチックPです。
マチックPは、リューズのプッシュボタンで日付早送りができるユニークなモデルです。
独特の機構を備えており、33石仕様のムーブメントを搭載した高級機です。
同じムーブメントを搭載したモデル「プレスマチック」が存在することから、PはPress(押す)から命名されたと推察されます。
リューズに六角のプッシュボタンが内蔵されており、ボタンを押し込むと日付が早送りされます。
プッシュボタンはリューズに埋まっているため、時刻合わせの時に誤って押してしまうことがないようデザインされています。
ケースはステンレス製で、ラグに厚みを持たせた高級感あるデザインに仕上がっています。
裏蓋はスクリューバック仕様です。
文字盤は縦方向のヘアライン仕上げで品のあるデザインです。
搭載しているムーブメントは【Cal.5106A】で石数が33石と多いです。
デイデイトは24時に切り替わるデイトジャスト機能付きです。
手巻きもできますので実用性が高いです。
操作方法
手巻き: リューズ通常位置で、上方向回転
時刻合わせ: リューズをカチッと音がするまで引き、下方向回転
日付早送り: リューズ通常位置で、リューズに内蔵された六角のプッシュボタンを押し込む
時計が『21時〜翌2時』を指している時に早送り操作を行うと故障します。
早送りを行う場合は時刻を6時あたりに合わせてから行うことをオススメします。
曜日早送り:時刻合わせで『
19時30分〜24時』を往復
1)夜の12時(24時)まで針を動かしてください。
曜日が変わり始めた場合は夜の12時です。変わらない場合は昼の12時です。
2)24時まで針を動かすと次の曜日が表示されます。その後、19時30分まで針を戻してください。
翌日のカレンダーを表示する準備がされます。(針を逆走している時にFRI→FRIといった表示になります)
3)24時まで針を進めてください。
曜日が1日進んだことを確認してください。
この繰り返しで、曜日を1つづつ早送りできます。
ムーブメントへの負担を軽減するために、ゆっくり操作を行ってください。
状態
こちらは当店でオーバーホールと外装仕上げ済みです。
ベルトはセイコーの新品に交換済みで、気持ちよくご使用いただけます。
リューズ操作スムーズです。
早送りボタンは爪楊枝などで押すと早送りしやすいです。
半世紀近く経っていますので、非防水です。
雨の日や暑い日の着用を避けてご使用ください。
衝撃や磁気にもご注意ください。