国産初のクリスタルガラスを採用した、『シチズン クリスタルセブン』です。

クリスタルセブンの由来は、風防に採用したクリスタルガラス、７曜日を表すセブンからきています。
当時『12 1/2型ムーブメント（28mm）』における、世界最薄の日付・曜日付き自動巻き腕時計で、ベストセラーになったシリーズです。

こちらはクリスタルセブンの普及価格帯のモデルで、23石のムーブメントを搭載しています。

ケースはステンレススチール製で、裏蓋がスクリューバック式を採用しています。
ACSS 2808-Tは、ケース直径34.4mmで少し小ぶりです。

ケースは、同社開発の国産初完全防水ケース”Para Water（パラウォーター）”仕様です。
現在の防水時計の原型である、ガラス縁・裏蓋・リューズ部分にパッキンを使用しており、高い防水性能を実現しました。（当時性能であって、現状非防水です）

文字盤は放射仕上げで、光の当たり方によって光沢と陰影が出ます。
6時位置にセブン（7）の王冠ロゴがアップライト（浮字）で配してあります。
 

リューズ表面には『C』マークが刻印されています。

裏蓋にはPara Waterとクリスタルセブンのロゴが刻印されています。

日付、曜日表示があり、日付早送り機能付きです。
手巻きもできますので、実用性が高いです。

操作方法

手巻き：　リューズ通常位置で、上方向回転

曜日合わせ→日付合わせ→時刻合わせの順に行います。
 

曜日早送り：　リューズ２段引きで、時刻合わせで『19時30分～翌0時45分』を往復

１）夜の0時45分（24時45分）まで針を動かしてください。
　　曜日が変わり始めた場合は夜の12時です。変わらない場合は昼の12時です。

２）24時45分まで針を動かすと次の曜日が表示されます。その後、19時30分まで針を戻してください。
　　翌日のカレンダーを表示する準備がされます。
　 （針を逆走している時に、FRI→THUが半分見えて→FRIといった表示になります）

３）24時45分まで針を進めてください。
　　曜日が1日進んだことを確認してください。

この繰り返しで、曜日を1つづつ早送りできます。
ムーブメントへの負担を軽減するために、ゆっくり操作を行ってください。
 

日付早送り：　リューズ1段引きで、上方向回転

便利な日付早送り機能ですが、時計が『21時～翌2時』を指している時に早送り操作を行うと故障します。
早送りを行う場合は時刻を6時あたりに合わせてから行うことをオススメします。
 

時刻合わせ：　リューズ2段引きで、下方向回転

秒針は止まりません

状態

こちらは当店でオーバーホールと外装仕上げ済みです。

手巻きが少し重いですが作動に影響はありません。
 

古い年代のため、非防水です。
雨の日や暑い日の着用を避けてご使用ください。
衝撃と磁気もご注意ください。